ずっと、羨ましいと思っていた。
男性アイドルが。
※話題の騒動には触れているが、スタンダードとは言えない意見だと思われるので最初に断っておく。ジャニ—ズが好きな人には女性アイドルに好意的でない人や、一緒にしないでほしいと思っている人も多いので、比較するのはよくないかなと思いつつ、個人的なブログなのでどうせなら変なやつの意見もいっておこうと思う。
私は女性アイドルにはまっていた*1ため、男性アイドルの寿命の長さが羨ましかった。それと同時に、いつかいなくなるからこそこんなに熱狂的になれるのかなとも思っていた。
既に卒業が決定したAKB48の総監督・高橋みなみや、（一般人に比べれば知っているがオタクとは言えないレベルなので間違っていたら申し訳ないが）ももいろクローバーZは、それぞれのグループについて「SMAPさんみたいになりたい」と言っていた。
私も、年を取るとアイドルをやれなくなるから卒業せざるをえないのであって、卒業制度なんて無くてやっていけるならない方が良いと思っていた。
ただ、今回の事件を受けて、というか、それに対するジャニオタ界隈の反応を見ていて、少し考え方が変わってきた。
田口くんは、KAT-TUNとしてデビューしてから10年、Jr.時代も含めるともっともっと、アイドルとして活動してきた。今年無期限活動休止したBerryz工房が「普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?」という歌を出しているが、10年もアイドルをするというのは大変なことである。推しメンが10年以上もアイドルしててくれたらありがたすぎるけど、多分どんどんネタキャラになっていくと思う。お局とかババアとか。それくらい長い。
そして、それだけグループに貢献した人であれば、たいていの場合卒業も多くのファンから暖かく迎えられると思う。もちろん惜しむし、卒業しないでよ！とも思うし、その子やグループのこれからが不安だし、いなくなるなんて想像できない。でも、卒業は祝うべきことなのだ。必ずしもめでたいこと、喜べることじゃないけれど、私たちのために頑張ってきてくれた彼女の、アイドルとして最後の晴れの舞台。寂しいと同時に、ここで終わる、最後まで幻滅させないまま、美しく終わってくれた、とほっとする瞬間でもある。
卒業の舞台は、それまでの活動が反映されるところでもある。仲良しの先輩、ライバルだった同期、慕ってくれる後輩からのメッセージ、その子への思いで埋め尽くされた会場など、アイドルとしての活動成果が大きいほど、卒業も華やかになる。一番みたくないけど、一番みたいステージだ。
それでも、卒業制度はないほうがいい、やらなきゃいけないからやってるんだと思っていた。しかし、先に書いたように、今回の騒動で卒業制度の無いデメリットにも気づいてしまった。
私の好きなフォロワーさんやブロガーさんの意見にも反してしまうし、結構いろいろ考えたけど、このブログこんなとこまで読んでる人少なそうだし、でももしかしたら似た意見の人がいるかもしれないし、いっておく。
私は、田口くんを責めていい、みたいな風潮がとても嫌だ。
別に特別ファンというわけではない。でも、ここまでアイドルを全うしてくれて、不祥事でもなく、心の準備期間をくれて、悪いことしてないじゃん？どれだけファンにつらい思いをさせたか、そんなことはかれないけど、それは今までもらった幸せより大きかった？責めるのが絶対だめ、っていいたいんじゃなくて・・・伝わりにくいんだけど、そういう風潮が嫌だ。何年、どれだけ頑張っても、辞めたらその功績が全部無しになっちゃうみたいな、それこそ残酷だよ。なぜあの場で、という意見はとても多かったし、当時AKB48のエースだった大島優子が紅白で卒業発表したときとかぶったという人も多かった。私は優子が卒業するまで苦手だった。見てるのがいや、みたいな過激派では決してなかったけれど（また話ずれるんだけど在籍時は苦手だった子が卒業直前になるとバイアスとっぱらわれちゃって魅力に気づかされてしまうみたいなことは結構よくある）。でもあれさ、結局話題作りの一環だと思うんだよね。新聞の報道とかも含めて。だって番組制作側もわかってるわけじゃん？北島さんには失礼なこと書くけど、すでに発表済みの「北島三郎紅白卒業！」で次の日の新聞の一面になれた？それで売れた？話題性のない番組に大きな衝撃が欲しい！ってことじゃないの？アンチにとってはいい材料になったけど、メディアや運営サイドからすると話題になったことがもう作戦成功だったと思う。もしも女性アイドルのファンを想定してジャニーズで発表したとしたら、反応が違いすぎて番組も焦ったとだろうけど。
時間できたから書いてみたけど長いし要点がわからん！つまりみんな違ってみんないいね！ってことかな。メリットもデメリットも含めてアイドルが好きだし、ジャニーズが好き。
推しが卒業してからジャニーズ>AKBになってしまったし、卒業してくれてよかったと思ってる訳じゃないんだけど、なんだか卒業を美化した文章になってしまって反省している。言葉って難しいなあ。
